ダイ・ハード2 ~エアポートは大騒ぎ☆~

金曜ロードショーで『ダイハード2』観ました。
ニコチン中毒で通気ダクト大好き! な中年警官マクレーンが、今度遊び場に選んだのは、エアポート!
猛吹雪の空港で、雪にまみれ、泥にまみれ、ダクトからダクトへ、上を下への大騒動! です(『1』のときはビルのダクトでしたね)。
華麗なダクトワークは敵がいて始めて真価を発揮するものなので、かたき役にテロを企てるプロの軍人たちが登場。マクレーンのダクト遊びを盛り上げるために、マシンガン撃ってくるわ、手榴弾投げてくるわ、しまいには旅客機墜落させて、ちょっとKY入ってますね。
でもそこは遊びの天才マクレーンってことで、どんな場所でも一大アスレチックテーマパークに変えてしまう彼の、ダクト好きと双璧をなす性癖、人間大砲フェチが顔を出すわけですけど、まあまず、遊び相手を求めて空港に着陸した敵の輸送機に乗り込んだら、マクレーンを残して皆おりてしまいひとり取り残されてしまって、そのうえ外からありったけの手榴弾を投げ込まれるという悪質なファウルプレイに絶体絶命、っていう状況になってしまいます。でも目ざといマクレーンは操縦席の緊急脱出装置を使って、手榴弾の爆風を背にうけ座席ごと天高くジャンプして一命をとりとめます。
「うわああぁぁぁーい!」とかいって大はしゃぎして、それを見てテロリストはくちぐちに「いい加減くたばりやがれ!」「なんてしぶとい野郎だ!」「なかなかやるじゃねえか!」「素敵!」と荒々しい歓声をあげるんですけど、ただまあ、手榴弾で輸送機ごと爆破とかそういう過剰なラフプレーには制裁が必要で、あの、スポーツでも人間関係でも、ルールが軽んじられれば全くつまらないものになってしまうものなので、締めるところでは締めるというのも大切なわけで、遠路はるばるやってきた先輩軍人にも会えてテンションの上がるテロリストが「皆でVACATIONに行こうぜ!」とばかりに乗り込んだ旅客機を、マクレーンは木端微塵に爆破してしまうのでした。内心かなり腹が立っていたらしい。ずっとかなり腹が立っている映画です。
「うぅう~。何で俺がこんな目にぃ~」と毎日嘆いて、一生懸命生きて、でも、ふと、何のために……と考えてしまうと酒を飲まずにいられない。そんな人に捧ぐべき映画。
夏もはじまろうというときにあれですが、こたつに入って酒の肴として観ると最高でしょうね。
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