禁断の「ゆめにっき」実況

ゲームの実況プレイ動画は

長いからあんまり見ない。

いっこのゲームクリアするまであるわけだから、

20分の動画×20個とかざら。

それでも最後まで見てしまう

実況動画はいくつかあって、

これはそのひとつです。

投稿者の丁寧な語り口、

ソフトなジョークもまじえるカフェ実況で

とても観やすい。

まあ、普通といえば普通なんですけど、

ではなにがこの動画を最後まで見させたかといえば、

投稿者のゲームへの感情移入ぶりに尽きる。

この動画で実況してる「ゆめにっき」ってゲームは、

以前の記事にも書いてますがかなり異常です。

理解不能なシチュエーションが多く登場するわけですが、

そのときの投稿者が本気で動揺していて、

例えば“ほうちょう”でキャラクターを破壊しつづけなければ

前に進めない部屋っていうのが出てくるんですが

(破壊されるキャラの断末魔がけっこうグロい)

そこでの実況の声が明らか病んでいっている、

現在進行形で正常から病んでる状態へ遷移していってる様子が

まるわかり。

観てて、だいじょうぶかいな、とだんだんこっちも不安になる。

そういう投稿者の性質のおかげで、

実際にこのゲームをぼくが自分でプレイしてたとき以上に

実況を通して入り込んでいける。

まあ

“異常性はつらつなフリーゲームに耐性のない

 感情移入しすぎる動画投稿者”

っていうひとつの目線で、ということにはなりますが、

大好きな「ゆめにっき」を

自分とは別の感性をトレースして追体験できるというのは、

新鮮な体験です。

最後まで観たときには

まったく別のゲームに見えていたし、

その日はこの実況のことが

あたまから離れなくなりました。