暗闇を散歩

うーん、

内容はともあれ、

書けるときと

なんにも書くこと思いつかないときってある。

なんだろうこれ。

書けないときは

自分がからっぽのように思えるし、

書けるときは、

書く前も書いた後も「何が書きたいんだ」

ってこと書いてる。

なんか書くことと

自分がからっぽであることは関係ない。

からっぽでも書ける。

前回の記事を読んでみなさい。

どうだ、からっぽだろう。

でも書けないときもちゃんとある。

なんでだろう。

パッションが足りない?

イベントが足りない?

リラックスが足りない?

解放が足りない?

そんなこと考えてるのが

そもそもナンセンスで、

だーっと書けるときは

なんで書けるのかは考えてない。

思考が湧いてきて、

それに追いつこうと必死にタイピングする。

それだけ。

書くのは追走する行為。

でも、書いてるうちに

思考が湧いてくるっていうこともあるから、

なんにも書くことなくても

書こうとするのは大切かもしれない。

実際いまも、

何も書くことない状態から

こう、だらだら書いてる。

書くということは積み重ねだ。

書きすすめることは、

前にすすむことだ。

その場であしぶみをしているのではない。

ここでは内容は関係ない。

大好評連載(笑)

「クツをめちゃめちゃ良く考えて買うクエスト」も

あのクツがいいの

でもなあやっぱりああいうクツもいいの

とか堂々めぐりしてるけど、

あれも前に進んだ結果、

ゆるーくカーブしてて

気が付いたらもとのところに

戻ってきたりしてるだけで、

ちゃんとすすんでる。

書くことは進むこと。

うん、これはいい。

ってことは、

あるテーマで書き始めて、

ずっと書き続けてたら、

いつのまにかどこか遠いところに

辿りついてたってこともある

ということだもんね。

つまり、

書いてる本人にもわからない土地まで

いってしまう可能性があるということで、

それってなかなか楽しい遊びだと思う。

今だいたい60行くらい歩いた。

振り返ると、もといた場所が

小さくなってる。

書けるときと書けないときがあるなあ、

って内容から、いま距離がひらいてる。

でもこの進行は

見通しがいいわけじゃない。

むしろ何も見えない。

見てる方向も

足下の障害物も

登りか下りかまわり道かも

わからない。

ただ行を積み重ねてるのは

わかる。

一歩が地面をつかみ、

それを後ろに蹴りだして

体を前に運んで、

そしてそれを繰り返してるのは

わかる。

さて、このまま行ってどこに

辿りつくんだろう。

いまのところ、

平坦な道をただ

まっすぐ歩いている感覚だ。

獣道に分け入ったり、

崖のつり橋にさしかかったり、

いきなり空中にいたりする気配はない。

きかない視界ながら

このまま進んでそうなる予感もしない。

もしこのまま進んでも

ずっと同じような平坦でまっすぐな道のりなら、

書くことは無意味かもしれない。

でも予測はいつ覆るかわからない。

なにせ見通しがわるくて何も見えないんだから。

もしかしたら何か変わったものにぶつかるかも。

でも、変わったものにぶつかったとして、

それが何かわかるんだろうか。

見えないのに。

できることは書くことだけ。

書けば軌跡がその何かの形になる。

一見して明らかにはならないけど、

軌跡をたどればわかるはずだ。

えーと、けっこう進んだな。

もうスタート地点が見えない。

見えないっていうか

別の場所まで来てるのを感じる。

ただ、まだ平坦な道がつづいてる。

分岐はいつでも作れる。

いつでも方向を変えられる。

ぜんぜん関係ないことを書こうと思えば、

それが分岐になるし、

ぜんぜん関係ないことを書いてしまえば、

方向転換どころか、ワープも可能だ。

でも今している遊びはそういうんじゃなく、

今歩いてる道がどこに繋がってるのか

という遊びだ。

自分の意志で曲がったり

ワープしたりするのは違う。

今あるこの道がどんな構造で

どんな起伏でどんな生き物があらわれるのか、

それが知りたい。

表現したい書きのこしたいという欲求ではなく、

好奇心で書く。

なんかこう、

もってまわったような、道とか、歩いてるとか、

例えを使ってるけど、

まあほんとに、

どこにいくんだろうか。

正直、書くって何だろう?ってこと

書いてるだけで、

そこから脱却しない雰囲気で、

おもしろい方向に脱線する気配もない。

「脱線させる」んじゃなくて「脱線する」というのが

大事で、

自然と、ひとつながりのままで、

別の場所、別の方向へ向かってるといいんだ。

ていうか、脱線させようとしてもできない。

そうしようとしても頭がかたまってしまう。

一行前と関係あることしか書けない。

意図するのはその積み重ねによって、

100行前とはだいぶん関係なくなってること。

おっと、今いちど歩いた場所をかすめた気がする。

やっぱりゆるやかにカーブしてた。

積み重ねてどうしたいとか、

いっかい通った。

また同じ道を通り直さないといけないかというと、

そんなことはなく、

別に歩いてるわけじゃないんだから。

しかし本当に、

脱却できないなあ。

基本的にはひとつのテーマで書いてる気がする。

ここは孤島かなんかで、

別の場所へ行く道なんてないんじゃないのかと思う。

もし本当に孤島だとすると、

このまま書き続けても

島のまわりをぐるぐると

まわり続けるだけなんじゃないだろうか。

それで朝晩で変わる景色や

季節の巡りで色づく草木とかの、

まあいわばマイナーチェンジで

満足するしかないのかも。

それは望まないことだ。

それなら本当に書き続ける意味ない。

そういう遊びじゃない。

朝の空気が気持ちいいことも

満月の夜が神秘的なことも

別にもう知ってる。

好奇心はそそられない。

好奇心を満たす遊びだこれは。

この島から脱出しなければならない。

いかだを作らねば。

孤島脱出といえばいかだだ。

遠くを通るフェリーはあてにならない。

あれはただの背景だ。

無茶をしょうちでフェリーに向かって

泳ぎだしても、

浅瀬を数十メートルすすんだところで

見えない壁にぶつかってつき指するのがオチ。

しかしいかだを作れば、

ゲームスイッチが入って

壁の向こうへ進めるようになる。

いかだを作ろう。

でもいかだってなんだ。

いかだが何かはわかるけど、

ここで言ういかだってなんだ。

ここでは言葉は足だ。

書くことが歩くこと。

そしてこの孤島が孤島であるということは

歩いた軌跡の形から推測される仮定だ。

でも仮定であっても、

脱出不能に陥っているのは事実。

ある意味孤島で合ってる。

で、じゃあ、いかだって?

それは脱出のカギなんだろう。

脱出? 何から?

同一テーマで書くことからだ。

ワープせずに。

ごく自然にひとつながりに。

わからん。

漠然としすぎてる。

意図的に全然関係ないこと

書いてみるっていうのはナシで、

思いつきで書き続けて、

今の話の流れから脱出しようと

意識しないまま、

いかだを作って脱出する。

どうすればいいんだ。

とりあえず、

書き続けるけど…。

足を止めて、じっくり考えるのは禁止している。

あくまで書き続ける。

歩き続ける。

ここではあらゆるイベントは歩くことが

スイッチとなって起こる。

いや、もってまわったような言いかたでアレだけど、

つまり、書いてるうちに

勝手になんか思いつくだろうと。

それに期待しているわけです。

勝手にその、漠然としたいかだとやらを作り、

勝手に脱出しててくれないかなと。

するかなあ。

まあするだろう。

期待してなきゃ、かったるくて書くのとっくにやめてる。

うん。

そうそう。

……まだかなあ。

とか、これじゃだめだ。

書かなきゃはじまらんのに「うん。」とか。

足止めてるのと変わらん。

どうしようか。

このままむやみに行数ふやしていっても

仕方ないぞ。

いかだを作るぞ。

実はさっき、

なんか惜しいところまでいっていた気がするんだ。

でもこの遊びのルールはとちゅうで読み返さないことだから、

このまま考えるけど、

いかだ。脱出のカギ。書くことで仮定された孤島。

書くことで孤島が現れたが、

書くことでそこから脱出できる。

ちょっと待て。

いかだとか言うからややこしいんじゃないか。

書くことが歩くことって言ってるのに、

じゃあいかだで海を進んでるときはなんなんだ。

いかだの上で足踏み?

いや、ここでいう歩くっていうのは

前へ進むことだ。

いま改行したようにだ。

同じ行に文字を重ね続けることじゃない。

どうにもなってくれないなあ。

とにかくあがくしかない。

いま火曜日の24時10分。

25時半にはドラマ「もやしもん」見たいから、

で、まだ風呂はいってないから、

25時00分には風呂入って、

それからゆっくりお酒飲みながら

ドラマ見たい。

だからあと50分弱で脱出しなければならない。

下書きで保存しといて

後で続き書けばだって?

こんな与太話、途中で間あけたら

ぜったい続き書かないと思うぞ。

だから今しかない。

いましか脱出のチャンスはない。

今たいせつなことに気付いた。

なにを以て脱出とするんだ?

どうなったら脱出?

そもそもどうなったら終わるのこれ?

目的は、

そうだ、

何も書きたいことがない状態で書き始めて、

そのまま書き続けたらどこへ辿りつくのか?

それを知りたいんだった。

好奇心で書く。

それが目的だった。

じゃあ目的を達成したら終わりだ。

好奇心が満たせたら終わりだ。

自分に問う。

好奇心は満たされたか。

それは、

うーん、

よくわかんないですね。

たぶん満たされてないんじゃないかなあ。

だってどこに辿りついたのかが

そもそもわからない。

どっかには来ている。

けっこうな距離を歩いたことは確かだ。

それが孤島を

ぐるぐる回っているだけのことだとしても。

じゃあこれはもう、

Q:書き続けてどこに辿りついたか?

A:

このAに、今の場所を書きこむことで

目的達成としよう。

そうだ、この問いがいかだだ。

脱出のカギだ。

さて、

Q:何も書くことないけど

  とりあえず書きだしてみて、

  やっぱりとくに書くこと思いつかないまま、

  だらだら書き続けたらどこに辿りついたのか?

A:例えがやかましいいつもの記事

脱・出!!