漫画「キャッツアイ」の喫茶キャッツアイってサイフォンだっけドリップだっけそこが問題だ

この前の大晦日。

年末は例年通り

とくに予定はなく、

これまではバイトの同期の男子と

ラーメン食べにいったりとかして

過ごしてたんですけど、

今年はいっしょに行く人はもう

バイト辞めてて実家帰ってる。

どうしようかなーとか思った。

普段は別に思わないけど、

なまじ騒がしいクリスマスを

過ごしたものだから、

ちょっと年越しのときにも

何かイベントないか?

と求めてしまう。

人のぬくもりを知ってしまった

ロボット状態。

まあーでもしょせんロボットだしなあ、

おとなしくアパートで

そば食って風呂はいって寝るかー。

と思ってたけど、

1日前くらいに、

「大晦日の夜、BARで集まるけど来ません?」

みたいなお誘いを受けたのだ。

そのときは胸にこみ上げるものがあった。

朝からとんかつ1枚食べたのだ。

誘ってくれたのは

クリスマスパーティで出会った

海外放浪僻のある居合抜きの名手である。

ほとんどルパン一味の五右衛門である。

彼も別の人に誘われたらしく、

その別の人はルイさんと呼ばれている。

何か盗む相談でもするのだろうか。

そうだとしてぼくの位置づけは何だ。

今のところ向こうに知れている

ぼくの情報は、

“珈琲屋のアルバイト”

というくらいのはずだけど。

喫茶店をやれということなのだろうか。

喫茶店をやって、そこで、

盗みの相談するのだろうか。

そこには若手刑事も常連で来るようになってて、

窃盗団のメンバーの女が

その刑事に惚れていたりするのだろうか。

そういう展開になってくると

逆に五右衛門の立ち位置がなくなるなあ。

そういうわけで大晦日である。

BARに行ったのである。

集合は24時。

年越しの瞬間から始まる

ニューイヤーパーティー。

そのBARに向かった。

BARには人が詰まっていた。

多いなんてもんじゃなく、

ぎゅうぎゅう詰めだった。

ぎゅうぎゅう詰めなのに

DJが流す大音量のダンスミュージックに

皆のりのりなのだ。

日本人が踊っている。

外国人がもっと踊っている。

そこら中から英語が聞こえてくる。

狭い中すれちがう

おそらく知らない客同士が

「Happy new year!」

と言いあっている。

洋画だこれは。

刑事役のエディ・マーフィー

情報収集のために潜入するような店だ。

ぼくらは男2人、女3人で、

入り口のそばに陣取った。

入り口のほうを向けば

ドアの向こうに大阪の町が見える。

反対に店の奥を向けば

洋画だこれは。

つまりぼくはBARやクラブ的なとこに

入るのが初めてです。

なので別世界に来たよう。

でも集まったメンツの中で

こういうとこ慣れてるらしい女性陣は、

「ここ、はじめて来たけど気にいったわ!」

って言ってる。

そうなの?

BGMうるさすぎて、

さっきからまともに会話できてませんけど。

まあしかし

なんだかんだ言ってぼくも、

小ビンのハイネケンを片手に

アメリカンなテーブルに肩肘ついていたりする。

雰囲気に呑まれないように必死である。

2時間ほど喋った。

終始大声。

店出た後のどが痛かった。

とりあえずそれでお開きだった。

24時集合だからてっきり

朝までオールするものだと思ってたけど、

どうやら言い出しっぺのルイさんは、

年越しって節目にどっか

騒がしいところ行こうや!

っていうだけのことだったらしいというか

そう推測している。

同じくオールのつもりで来てた五右衛門も

時間もてあました感じになってたので

2人で居酒屋行って明け方まで飲んだ。

今日会ったのは

まだ会って1週間足らずの人たちだけど、

その人たちとこうやって

年越しを過ごしり、

内1人とはサシで飲んだりして、

短い間にずいぶんとぼくの

人間関係は広がったよなあと思う。

ともかくこのあと昼から仕事だったので、

帰ってすぐ寝た。

買っておいたゼナが役にたって良かった。