ライド・オン・ザ・ブーム 『説明』編

なんかどうやら今ちまたでは“説明”ブームだそうで。
まあ、最近テレビで、身近にある物や言葉をちゃんと説明できますか?っていう趣旨の番組やコーナーをよく見かけるので勝手にブームだと思ってるだけなんですけど。

とにかく、ブームに乗っかって、今回ぼくもやってみようと思います。
ふだん最小単位としてみてる物や言葉を、もっと細かくして説明していくわけです。
ケータイはケータイであって、いちいち「あの、NTTなどの通信をつかさどる集団の、日々の研究・開発へのたゆまぬ努力と決して偶然ではない閃きによって生み出された、電波を介して遠くの人と会話ができたり、まるで手紙のように、しかしより迅速に文字を送ることができたりする、プラスチック製の手の平サイズの箱に精密機械が詰め込まれていて、ディスプレイと番号ボタンをたくみに使用して、上記の機能のほかに、日々の生活に役立つ様々な機能も搭載した便利な道具」とか言ったり考えたりしないところを、あえて言ったり考えたりすることで、物や言葉を見た目や名前だけで大雑把にしか認識してなかった脳みそに喝を入れるという、高尚なことを、今回ぼくもやってみようと思います。

前置きがかなり無駄に長くなりましたが、はじめます。
(ちなみに、説明するお題を思いついてから1分間で説明しています。そのあたりのことを念頭に置いてこの茶番に付き合っていただけると、より臨場感があっていいんじゃないかと思います)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

第1問 『ニンテンドーDS
そもそも、花札からはじまった。任天堂はそうだ。次にトランプ。で、ゲームウォッチとか経て、ファミコンとか、なんかロボットみたいなやつとか、経て、ゲームボーイ経て、画面が2つになった。細胞分裂の1回目みたいな感じ。
さわったら動く。下だけ触ったら反応する。こすれこすれ!

第2問 『ガムテープ』
ガムじゃない。そもそも、そこから説明しなければなるまい。ガムじゃないのだ。じゃあ何かっていうとテープだ。貼る、はがす、貼る、はがす。彼らにできるのはそれぐらいのことだけど、でもいいじゃない。
潔いよ!かっこいい!一本芯が通ってるよね。芯がある。でも穴があいてる。指を入れてくるくるまわせるからいいね。

第3問 『ミトコンドリア
おいしい?ちがう、おいしくなどないのだ。ドリアではないのだ。ミトコンがつくことでドリアではなくなっている。ドリア+ミトコン=ドリアではないもの。つまりミトコンとはチーズとかクリームの焼いてある、あの上の層の部分だ。
じゃなくて、エネルギーを生み出す。イブ。パラサイトの。なんか旅客機の断面図みたいな形。緑。ミドリコンドリア?

第4問 『10円玉』
銅。なにはなくとも銅だ。10と書いてあるし、平等院鳳凰堂も。でも銅。しょせん。重い。いっぱいあると重いけど、一気に使うときの爽快感はテトリスに似てるなあ。あの棒を待つ気持ちに似てる。これをいっぱい持ってるときは。
テトリスか。ちがうけど。銅。丸い。日本でしか使えない。さびたり青くなったりする。温泉つけたらキレイになったり、主婦みたい。
主婦。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

なんか、性格でるなあ。その物とかに対して抱いてるイメージとか。ぼくの場合、用途より成り立ちに重きを置くようだ。
1分間っていうのがいいみたい。
それにしてもへたくそ。びっくりしました。
でも頭の体操になります。みなさんもやってみるといいですよ。