雑草だらけのお墓

お盆休みなので、今日は家族で父方の祖母のお墓参りに行ってきました。
お墓はウチのとこだけ、田舎の空き地みたいに雑草だらけです。
祖母は他の親族と関係が疎遠だったみたいなので、お墓参りは年1回ぼくらしか来てないからなんですね。
くちうるさい性格だったらしいので、ウチの両親も祖母のことはそんなに好きじゃなかったみたいです。姉も。
ぼくはまだ小さかったのであんまり覚えてないですけど、好きだったときと嫌いだったときの両方あった気がします。
でも毎年、雑草生え放題のお墓を見ると、ちょっと考えます。
前回の日記で書いた面接のときにぼくが話した内容の一部で「親に大切にされていないと感じている子どもは、親を大切な存在だと思えなくて、それは人間同士の関係だったら全部に当てはまる」っていうようなことを言ったんですけど、祖母が人を遠ざけるような性格だったのは、先にそういう接し方をした人がいたからだったのかもしれないと思いました。それは家族だったり友達だったり孫だったり。
それは、大切にされないと、大切にしなくなるし、そのせいでますます大切にされなくなって、ますます大切にしなくなる・・・という悪循環です。
でも、祖母は亡くなりました。
お墓の手入れをして手を合わせるというのは、「もう帰るわ」って言う人を「もうちょっと居りいやあ」っていつまでも引きとめるんじゃなくて「じゃあ、気つけてな」って玄関まで送るっていう、ちょっとよくわからないですけど、そんな感じのことなんだと、樹の苗みたいに太い雑草を引っこ抜きながら、ぼくは思ったのでした。