『ダウンタウン熱血物語ex』レビュー / 01

ダウンタウン熱血物語 ex
ダウンタウン熱血物語 ex

ダウンタウン熱血物語ex』とは?

テクノスジャパンというゲーム制作会社が、1987年から1994年の間に、23作品をリリースして、一世を風靡したゲームシリーズがありました。それが『くにおくん』シリーズです。
正義の不良高校生くにおを主人公にした、このシリーズは、大別して、『熱血硬派シリーズ』と『ダウンタウンシリーズ』という2つに分類することができます。
敵が銃や刃物をもってたり、悪の組織に乗り込んだり、轢き逃げの罪を着せられたりする、ハードなストーリーでキャラクターの頭身が高いのが『熱血硬派シリーズ』。
2頭身のディフォルメされた熱血高校生たちが、殴ったり蹴ったりタイヤに乗ったり組体操したりドッジボールしたりサッカーしたりビルから飛び降りたりプールにピラニアを放ったり海底で遺跡の柱の下敷きになったりゴミ箱を被ったりブラックホールに吸い込まれたりウミネコにさらわれたりお刺身をにぎりしめたりするのが、ファミコン世代の対戦・協力ゲームの定番として根付き今でも多くのファン(ぼくも!)を残す『ダウンタウンシリーズ』です。
で、その『ダウンタウンシリーズ』の第1作目であり、後のシリーズの基本形ともなった、今なお名作と呼ばれる“ドタバタ格闘アクション”が『ダウンタウン熱血物語』というわけです。
熱血高校の正義の不良“くにお”の永遠のライバルである花園学園の番長“りき”の彼女が、ダブルドラゴン兄弟の転入で一気に勢力を伸ばす冷峰学園にさらわれてしまうところから始まって、くにおとりきが2人で対立する数々の冷峰支配下の高校の不良たちを、パンチ・キック・武器をはじめとする様々なアクションを駆使してやっつけていき冷峰学園を目指すというのが、このゲームの概要で、今回ぼくが紹介する『ダウンタウン熱血物語ex』っていうのは、そのリメイク版ですね。
もとの『熱血物語』が1989年発売で、『ex』が2004年発売なんですけど、なんと15年ものときを経ての復活なんです。いやー、これは、ほんとに、深くない感慨はないですねー。まあ、ぼくが『ex』のほうを買ったのは、発売から2年もたった2006年9月、というか今月なので、感慨がどうの言うのもアレなんですけど。
でも手に入れるのに苦労は惜しみませんでした。市内の知ってるゲーム屋は全部回りましたし、ネットも活用して箱・説明書アリのものを探して、注文しても欠品してたりして、まあそんなにレアなゲームの紹介しても需要がないじゃないかとも思わなくもないんですけど、そんなこと関係ないです。
やっと『熱血物語ex』手に入れて遊んでみたら、めっちゃおもしろかったからです。これは伝えずにはおれん。
というか、ぼくがソフトを手に入れるまでの苦労なんかどうでもいいんです。
話をもどしますと、このゲームの魅力は“なんでもできる”ことです。圧倒的な自由度があります。これはもちろんファミコンのころから変わりません。
『熱血物語ex』のアクションの操作は、当時と同じく十字キーとA・Bボタンだけしか使いません。でも実にいろんなことができます。
敵を倒すためのアクションから、大道芸までいろいろ。
まあ、そのへんの具体的なことは次回ということで。

つづく・・・