『ダウンタウン熱血物語ex』レビュー / 02

ダウンタウン熱血物語 ex
ダウンタウン熱血物語 ex

《ヘンな遊び方?》


今回は『ダウンタウン熱血物語ex』がいかに自由度が高いかということを説明したいと思います。というか、ヘンな遊び方・初級編。

その前にこのゲームの基本的な操作方法から。

十字キー : 移動、左右どちらか2度押しでダッシュ
Aボタン : パンチ、武器・敵で叩く、武器を拾う、敵の足を持つ
Bボタン : キック、武器・敵を投げる、武器を拾う、敵を持ち上げる
A・B同時押し : ジャンプ

これらの操作を駆使して敵を倒していくわけです。
他にも、パンチとキックはボタンを押す長さでアクションが4段階に変化するとか、いろいろあるんですけど、そういう細かい操作は、まあいいです。 

ここから、【ヘンな遊び方】を紹介していきます。

~初級編~

●その1 敵にゴミ箱をかぶせる
拾って使えるアイテムで、ゴミ箱があります。これを敵に投げつけると、たまに敵の頭にかぶせることができます。頭に当たるとかぶってくれます。
Bボタンで投げるときに十字キー↑を入力しておくと、アイテムを真上に投げることができるので、かぶせやすいですね。敵とすれ違いざまに、↑+Bで。
で、ゴミ箱をかぶった敵は、錯乱して壁や電柱に勝手にぶつかって倒れます。
あとは倒れた敵にローキックです。倒れた拍子に頭からとれて転がっているゴミ箱を蹴りつけてもいいですね。
あんまりやると、あとで中ボスに罵倒されますけど。
〔補足:ゴミ箱をかぶって錯乱する敵の頭に乗ればいっしょに右往左往できるぞ!壁にぶつかる前にジャンプして落下しながら攻撃だ!〕

●その2 転がるタイヤに乗る
拾って使えるアイテムで、タイヤがあります。投げると地面に落ちても転がっていくので、ジャンプで乗りましょう。玉乗り気分です。
このまま敵につっこみ、途中で乗り捨ててタイヤだけぶつけたり、乗ったまま攻撃したりできます。
〔補足:地面に倒れているタイヤに乗っていると、たまに敵がプレイヤーごとタイヤを持ち上げてくれるぞ!そのまま投げられれば玉乗り状態で転がっていける!ぜんぶ他人まかせで将軍様気分だ!あと意味はないが、転がるタイヤに別のタイヤを持ったまま乗って、さらにそこから投げたタイヤに乗り移ればなんかかっこいいと思うぞ!〕

●その3 石ころ野球
アイテムには小石や鉄パイプもあります。
敵が投げた小石を鉄パイプで打ち返せば、それは立派な野球です。
打ったら適当に走りましょう。
〔補足:実は小石を打ち返しても目の前の地面に落ちるだけだから、ぜんぶキャッチャーゴロだ!〕

●その4 人間トーテムポール
立ってる人の上に乗ることができます。
人に乗った人にも乗ることができます。
人が持ち上げたアイテムに乗った人が持っているアイテムにも乗ることができます。
運とテクニックがあれば、3段ぐらいまでならたまにできます。
ファミコン版のときはプレイヤー2人で協力プレイできたので、簡単だったんですけど、今作は協力プレイできないので難しいです。
〔補足:設定で“じゅうりょく(重力)”を“ちょよわ(最弱)”にしていると、ジャンプ攻撃ばっかりしてくる又川工業が勝手にトーテムポールを作っているときがあるぞ!4段以上を目指すなら彼らに便乗だ!〕


と、こんなところです。初級編は説明書にも書いてあるレベルの遊び方を紹介しましたけど、このゲームは発想しだいでいろんな遊び方ができるっていうことが、少しは伝わったでしょうか。
こういういろんなことができるのっていうのは、フォーマットが優れているっていうことなんだと思います。
例えば、人間トーテムポールは、?大きめのアイテムや敵は頭上にかつぐことができる、?人やアイテムの上には立った状態で乗ることができる、という2つの条件が組み合わさってできる技なわけで、なんか、そのまんまなんですよね。
立ってる人の上には乗れるっていうことになってるんだから、じゃあ人の上に乗った人にも乗れるでしょうよ!っていう感じです。
シンプルな仕組みだからこそいろんな遊び方ができるんだと思います。簡単な形の積み木のほうが組み合わせたり積み上げたりしやすいってことです。
ファミコン版の説明書の“はじめに”の項にも、
「このゲームはプレイヤーの皆様方に、出来るだけいろいろな遊び方を楽しんで頂けるよう心がけて開発致しました。」
って書いてありますしね。

いやー、本当にこのゲームには、ゲームという遊びとプレイヤーに対する愛情が溢れてるなあと、ぼくは思います。