カラオケ真理子

会社の記念日でパーティがあって、カラオケ大会があった。
ぼくも新人なので歌わされた。無難にJ-Popを歌った。でも無難だったり、うまいだけたっだりする選曲より、下手でもいいから攻めた選曲、パフォーマンスのほうがウケるし、みてて楽しいし、かっこよく見える。上は60代からいる全社員の前でエヴァンゲリオンを熱唱した先輩みて思った(これでカラオケ大会の空気が一気に温まった)。
本人は後でめちゃくちゃはずかしがってたけど、素直に「負けたー」と思った。

結局仕事できるとか、経験へてるとかより、こういう場でもりあげることのできる実力とかキャラの人のほうがストレートに尊敬する。
それって、その人の個人の魅力だからだろうなー。その人の就職前からの生き方で培った感性でやることだから。ああ、ぼくは、こういうのがしたかったんだ。社会人の自分とかじゃなくて、そのまんまの自分自身を、本人を見てほしい、本人を褒めてほしい、本人で盛り上がってほしい、ていう欲があったんだった。忘れてた。
芸大に通ったのも、HPやってるのも、自分のそのまんまの感性を認めてもらいたいからとか、認めてもらってうれしかったからだった。

仕事ができるというのは個人の魅力とちょっと違う。
組織のルールに沿ってうまくやってる○○株式会社の社員、っていう衣を着た自分に個性はない。だって、電話営業で、他社に「いりませんか?」みたいな電話かけていってて、セールスと思われて冷たくあしらわれたり、まれに罵倒されたりしてもぜんぜん傷つかないもの。それは、あしらわれてるのが、○○株式会社の営業マンであってぼくじゃないから。否定されてるのは会社だったり会社の製品だったりするだけで、別にぼく自身が否定されてるわけじゃないから。

だから、なんか、毎日あるのは仕事だけど、何か自分自信のこともやらないと、いつも着てる衣にどんどん侵食されていってしまう気がする!


と、思うんですけど。んーー。