笑顔の絶鬼動画衆



電気グルーヴ》の2,3年前の曲だったと思うんですけど、
はじめて見たとき「ウゲゲ~~!!」ってひっくり返りました。
私達は機材に全身めり込みながら作ったんだ!
と言わんばかりの巻き込むような前のめりの音楽と歌詞。
レトロカルチャーを馬鹿にし倒しながら同時にリスペクトし、
スタジオで、私達はねじくれた化物なんだと信じて作ったぞ!
と言わんばかりの鬼気迫る映像センス。
すごいPVがおんおみ拝ら参ご降おどで来なさしきみまがれた!
と当時のぼくは大層衝撃を受けまして、
すぐ再オンエア日時調べて録画して、それはもう何十回と観ました。

あれですね。
7、80年代アニメのザ・劇画といった雰囲気と
先鋭(変態)な現代テクノが融合することで、
懐かしさからくるおもしろさとか、
昔に馴染みない人が観て感じる新鮮さとかが関係なくなりますね。
古い・新しいの時間軸はどこかへ行って、
純粋に劇画調のアニメの現代風表現という1個の手法として
観ることができるだのできないだの。
もうけっこう古いPVではありますけど、
動画サイトでみつけたもので。

電気グルーヴ》といえば、
現在放送中のアニメ『墓場鬼太郎』のオープニングの音楽もそうですね。
あのオープニングめちゃくちゃかっこいいですね。
これまた衝撃的でした。
原作のまんがの絵を使ってあんなかっちょ良い表現、すごいセンス。
ニコニコ動画のMADで、このオープニングに、
上の「Cafe de 鬼(顔と科学)」を合わせたのがあって、
それもすごくかっこよかった。
● http://www.nicovideo.jp/watch/sm2029280
「Cafe de 鬼」は6分50秒のとこから。

YouTubeニコニコ動画で、
個人とかが既存の映像とか音楽を使って作る
おもしろかったりかっこよかったりする作品、
MADがすごくたくさん表に出てきてますけど、
なんか見る側としてネットゲーに似た中毒性があってなかなか危なく、
社会に良くない、みたいな意見もありつつ、
ぼくもけっこう中毒でありつつ、
MAD職人勃興の状況は良いことと思ってます。
インターネットをはじめて使うようになった6年くらい前、
個人運営のテキストサイトでものすごいおもしろいこと書いてるのを見て、
「ネットってすばらしい!
発表の場がなく埋もれていた無数の天才が簡単に表に出てきて、
それを見ることができるなんて!」
とまず思いました。
もちろん無数の有害な情報もはびこる場になってはいますけど、
それ以上に、表現が一気に多様化したような感じがしたことのほうが
ぼくにはデカいことで、
今、そういう個人レベルのオープンで自由な表現の場が
YouTubeニコニコ動画の登場でまた第二波として広がった感じです。
とくにニコニコのコメント機能は、
見る側にはちょっとうっとうしいこともあるけど、
あれだけダイレクトに反応が見えるっていうのは
作り手は相当うれしいだろうなあ。
いいこっちゃ。

……とか言って、就活しないといけないのに、
動画ばっかり見ちゃう自分をごまかしてるわけですけど、
今日みつけた良MADをひとつ。
● http://www.nicovideo.jp/watch/sm2166964
上に同じく『墓場鬼太郎』オープニングのMADで、
テイストそのままの原作まんが版『遊戯王』バージョンです。
めちゃくちゃよくできてます。
(有名っぽいから見たっていう人多いとは思いますが)

動画UPするのって、ブログの運営としては楽チンでいいなあ。