自転車で大阪うろつくの巻

千鳥のライブに行った日、
夕方からライブのある午後9時くらいまで、
大阪のネットで調べた自転車屋に行ってました。
その店では、ビアンキとかジオスとかの
有名ブランドバイクがあるある。
固定ギア&超シンプルなルックスで今ブームの
ピストバイクも発見。
(ピストバイクは、
日本では競輪とかで使われる特殊な自転車。
チェーンが空回りしない、
つまり漕いだら漕いだ分進み、後ろに漕げばバック、
下り坂では漕がなくても勝手にペダルが回る。
ニューヨークのメッセンジャーから
流行り出したんだって。
詳しくは ⇒
でも店に着いて、5分くらいざっと見て、出ました。
そういえばあんま知識がないので
なに見ていいかわからないし、
なに訊いていいかわからない。
ちなみに道程はママチャリで計4時間くらいでした。
自転車みにいくんだから自転車で行くべき、と思って。
でもさすが大阪、大通りを走ってると、
本格的な装備でロードバイクやクロスバイクに乗った
人たちをたくさん見かけて、テンション上がりました。

自転車ほしいって言ってるわけですけど、
クルマを持つ経済力ないから言ってるわけじゃないわけです。
(経済力はないんですが)
で、まあ、クルマの良くないと思うとこは、
なんか分不相応なとこ。
よく漫画であるじゃないですか。
(「アウターゾーン」とか)
いじめられっこの中学生の主人公が、
ある日、変身ヒーローの超人的パワーを得て、
ヒーローのヘルメットの中で凶悪な顔をしながら
いじめっこ達に仕返しをするという話。
で、その中学生は
いじめっこの腹を軽く殴っただけなのに、
超人的パワーのせいで、いじめっこが
「ぐええーーッッ」
と悶絶して病院に運ばれて、
あわや内臓破裂という重傷を負っていたと
主人公が後で知って、
「ぼくはなんてことを・・・
い、いやでもあいつらがわるいんだ。ウ非うヒ」
みたいなことを言って、
展開的に泥沼方向に進んでいくっていう。
えーと、クルマに乗ってると気が大きくなる
ってことです。
つま先に少し力を加えるだけで
巨大な鉄の機械がビュンビュン走るっていうのは
立派な「大いなる力」ですよ。
ぼくはずっとペーパードライバーだったんですけど、
8ヶ月間、営業マンとして阪神地区を
走り回ってた時期があって、
ぼくみたいなもんは
肝っ玉の小さいびょうろくだまなんですけど、
運転中にマナーの悪いクルマや
邪魔な歩行者に出くわすと、
にらんだり舌打ちしたりするクセが
つきました。
(ひとりで乗ってるときだけですけど)
まあ、営業先との約束の時間とか
1日のスケジュールとかあって、
気が張ってたからでしょうけど、
クルマに乗ってなかったらならない感情になるのは
しっかり気が大きくなってるからでしょう。
とはいえ、クルマにもいいろころはいっぱいあります。
どこまでもいける高揚感とか、
ラジオ聞きながら夜のドライブする雰囲気とか。
雨上がりの夜、渋滞の高速道路では、
列をなすクルマの熱が
路面の水を蒸発させて“もや”をつくり、
それによって前方で無数に輝く
ブレーキランプの光が拡散されて、
視界いっぱいが空気まで染まったような赤色になるので、
きれいです。

まあそれはそれとして、
自転車は、夏は暑く、冬は寒く、
長距離は遠くてちゃんとしんどい、
自分にとっても地形や風土に対しても
等身大な乗り物だから良い。

あと、人間は直立二足歩行であるせいで、
走っても足が地面を蹴る力が作用するのは腰までで、
極端にいうと
上半身は腰にくっついてる重しにすぎない、
っていう速く走ることに関して
すごく非効率な造形をしてるんですけど、
自転車、とくにロードバイクは、
走ることに関して無駄の多い力の流れを、
前進するために最も効率よく使用できるようにする
変換器だと思うわけです。
人間が自らの力で、
野生の猫科動物のように速く走れるようになるっていう。
自分の力で速く走りたいと考えたときに、
二足歩行の人間に生まれたことを呪う気持ちを
晴らしてくれるもの。
それがJITEN車!
(まだロードバイク乗ったことありません)