バババーサス!キング・オブ・コント

お笑い界のマリオカート
『キング・オブ・コント2008』決勝が
ついに開催、
そして終了しましたね。
賞金1000万円の、
今までなかった
コントの日本一決定戦の第一回目。
その勝者が決定したわけです。

その勝者はつまり、
今日本一おもしろいコントをやる芸人であることを、
司会のダウンタウン
審査員を務める同大会セミファイナリスト達、
そして全国のテレビの前のヤプー達の
注目する中で確約されるわけです。
すごいぜ!

以下、ぼくの個人的講評です。
結果を知りたくない人は読まずに稲でも刈っていろ!
(農家の皆様、毎日おいしいお米を
ありがとうございます)

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『キング・オブ・コント』は
8組がAリーグとBリーグに4組ずつにわかれてネタを披露し、
両リーグから最も得点の良かった1組ずつが
決勝を行い、審査のうえ、
勝者を決定するんだって。

ぼくが今回の参加者で、
注目してたのは、
地上モグラ「バッファロー吾郎」と
中学20年生「バナナマン」。
まあ注目というか、テレビとかで見てて好きな2組です。
で、今大会、ふた開けてみると、
東西コント王である(と思ってます)この2組の独壇場で、
決勝に残った2組が彼らでした。

結果をいってしまうと、
優勝はバッファロー吾郎です。

いや、これはめっちゃうれしいですよ。
一番勝ってほしいコンビが勝った。
ひょうきん、とんま、オタク、サブカル、レジスタンス、
とかそういう言葉がしっくりくるこのコンビ、
ふつうにテレビ見ててもネタ見る機会って
関西の年末に深夜から朝にかけてやってる
オールザッツ漫才」という番組でぐらいしかないほど、
ネタの露出は少ないんですけど、
ネタみると納得するとともに、すごいおもしろいんです。
つまりマニアックすぎるってことです。
そのぶん好きな人はすごく好きみたい。
そしてその大衆ウケ度外視の我が道をゆく感じが支持されて、
バッファロー吾郎にあこがれる芸人がすごく多いそう。
ぼくもそんな要因で好きです。ブレないなーって。
バッファロー吾郎のラジオも常にチェックしてますし
思い入れも強い。
そんな彼らが全国区のテレビで、
しかも日曜のゴールデンタイムの生放送で、
レアなネタを2本も披露したうえ
初代キング・オブ・コントに選ばれたわけで、
そりゃあうれしい。

自分の好きなコンビだから、
そういうぼくの感性が間違っていなかった! っていう
うれしさもありますし、
流行から最も程遠く、
かつ実力はあるコンビが正当に評価された
うれしさもあります。
審査員は芸人たちですから
採点が流行に影響されにくいというのは
もともとあるかもしれませんけど、
その結果が放送されたので、
テレビを観ていたヤプーたちは、
「これがおもしろいとされているのか、なるほど」と、
価値観を修正するでしょう。

しかし彼らと相対したバナナマンもすごい。
初戦の得点はバナナマンのほうが高かったのです。
(ネタ順の影響もあったかもわかりませんが。
バッファロー吾郎は2番目、バナナマンは7番目)
バッファロー吾郎のネタは、
チープな芝居を装った劇画調なのに対して、
バナナマンのネタはまるで正反対の
リアルな描写が生きる日常の活写という感じ。
いかにもネタ的なおもしろワードとかほぼ出てこなくて、
わりと誰にでも共感できるような普通の人の
ありえるかもしれない馬鹿々々しい1コマを
ちょっと極端にしたものって風情で、
つまり自然。
観客もネタを観るっていう気負いなく観れて
気負いなく笑えるという、そこが強みなのでしょう。
というか、そういう空気を出せるところが
バナナマンのすごさなんでしょうか。
芸人さんってすごいなー。

とにかく、バッファロー吾郎、やったー!
ということです。
そして、数日後バッファロー吾郎・木村の出演する
ライブのチケットを、
まさか優勝すると知らずに取っていたので、
大会のお話がきけるぜ、ラッキー!

まあこれから、高橋開発、松崎茂、中畑清
3ワードにも要注目ですね。
あと、ファミリーコンピューター最初期の
ロムカセットのラベルTシャツ(√みたいなやつ)からも
目を離せないことになるかも知れない気がするぜ!