M-1グランプリ2008感想

漫才界のZ.O.T.T.「M-1グランプリ2008」終了。
今回も意外な結果でした。
観ててずっとはらはらしつつ、
でも楽しめました。

以下、つらつらと感想を書いています。
諸事情でM-1みたいけどまだみれてなくて
結果しりたくないとかの方は読まないように。
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今回は司会の今田耕治のアシスタントに、
前回の小池栄子に代わって上戸彩が務め
より全国ネット感、国民的イベント感がアップしました。
小池栄子は関西の番組にもよく出ますし)
でも新たなニュースター誕生のステージでもある
超高感度なお笑い番組でもあるM-1的には
女優・上戸彩より、バラドル小池栄子のほうが
幕間のコメントとか絵的にもしっくり来てはいましたが。
今回の上戸彩はメイン司会の横に並ぶアシスタントでありながら、
バラエティ番組のゲストに呼ばれたときっぽい
スタンスをとっていたので、
ちょっと間が埋まってなかった感じがしました。
ただ上戸彩はきゃわいさがぐんばつなので
絵的には埋まってました。
衣装にきらびやかなドレスを着てるわけですけど、
それが首から胸にかけての部分が金太郎の前掛けみたいに
三角になっている、
鎖骨、二の腕フルオープンの、
格闘技でいうところのオープンフィンガーグローブ的な
危険さがあるドレス。
で、露出してる二の腕の肌の感じ、形状が、
この前はじめて行ったキャバクラで
二の腕さわらしてもらったあいちゃんのそれと
同じだったので、
漫画「餓狼伝」に登場する
盲目の闘士クライベイビー・サクラがグレート巽
眼球に触れることで完璧な人物画を完成させたように、
ぼくの中で上戸彩の、
二の腕だけですけど完璧に描出することができました。
何かを正確に把握しようとするとき、
その材料となる実体験を
しているかどうかっていうのは大事なもので、
あいちゃんのおかげで薄い液晶に映った平面の上戸彩
金太郎からのびる二の腕が質感をともなって
把握できた(イメージ補完ですが)わけで、
その部分に関しての情報量がダンチでした。
さて上戸彩といえば、
笑ったあとの首のホールドが甘いのが印象的です。
どういうことかというと、
言葉の通り、彼女が声を出して笑ったあとの
笑顔だけ維持している状態のとき頭部がわずかに揺れるという、
最近の若手女優の笑顔にだいたい付いてきてる
技後硬直モーションのことです。
(え、どの動作のこと?って人は
youtubeなりで探してみるといいです)
他にこのモーションが印象的な女優っていうと
相武沙季でしょう。
声を出して笑ったあとの余韻の笑顔の頭部が微妙に揺れる。
前にもなんかの記事で書きましたけど、
人間の脳って、
目から入ってくる情報は
動いてるものしか認識できないそうです。
だから目は常に微細に焦点を変化させ続けているそう。
上戸彩が笑顔のとき頭部を首の筋肉によって完全に
ホールドしないで、筋肉を微妙に弛緩させて
頭部を揺れるようにしてるのって、
そういう理由があるのかもしれないですね。
人間の視覚情報と脳の認識の仕組みを考慮して
視聴者による認識をより印象的にするためっていう。
そうでないにしても、完全に止まった笑顔より
微妙に揺れる頭部にはりついた笑顔のほうが
かわいく見えるのだから、
まあ難しいこと抜きにして、
それが答えなのかなと思います。
ダイアンはおもしろかったんですけど、
突破力に欠けた気がします。
でもボケもツッコミもすごい実力者っていう印象があるので、
ネタのチョイスとか、舞台の空気とかいろいろ、
条件がそろったときのパワーはすごいんですが・・・。
笑い飯は、今回も振るいませんでしたね。
今度こそは! と、ぼくはひいきにしてるので
思うんですけど。
でも常に水準以上のおもしろさ。
あと哲生のツッコミは耳に気持ち良いです。
モンスターエンジンは、好きです。
全体的にただよういい加減さ、ガツガツしてなさ、
流行りのネタよりやりたいことを
とにかくしつこくやるという
良くも悪くもわが道をゆく感じがいいですけど、
点数はのびずでしたね。
ナイツは予想通り高得点でした。
やっぱりボケの分かりやすさと手数で、
突破力あるもの。
U字工事、ここも来ました高得点。
数年前に1回ネタみただけのおぼろげな記憶ですが
完成度高かった気がするというぼくの印象は
間違ってなかったです。
栃木訛りのおもしろさをメインウェポンにしつつ、
その活かし方がうまくて、しっかりしてた気がします。
ザ・パンチはすごい緊張してて
間がむちゃくちゃになってた
(って誰か言ってました)。
点数は振るわず。
でもあのスタイルだけで決勝まできたってとこに、
牙突だけを極めた斉藤一をほうふつとさせる獣臭がします。
NON STYLE。ザ・若手芸人っていう感じのネタで、
結果をいうとここが優勝したんですけど、
何回見ても、これは予想できなかったなーと思います。
キングコングは技術ものすごいけど
ネタが普通って思ってて今回は振るわないはずって
予想たててたんですけど、
ビシィーッと的中しました。
人気芸人はお客さんが好意的にみてくれるせいで
自分のネタのレベルが図れなくなるジレンマとか
ありそうだなあ。
敗者復活枠はオードリー。
ザ・パンチと同じくキャラものなんですけど、
漫才自体の実力が高くておもしろかったです。
ここがあわや優勝か!?ってとこだったんですけど、
軍配はNON STYLEに。
個人的なツボではなかったのですが、
NON STYLEは関西でよく見てたので、
うれしいのは確か。
でも笑い飯くやしいです。
気が付けばM-1後の晩に毎年みてる
笑い飯が優勝する夢は今年も見ました。
どれだけ悔しいんだって。

バラエティ番組にしてこれだけ夢中になって
はらはらできる番組ってない。
今年も楽しかったでーす(^ζ^)v