まちこゆきなす

あけましておめでとうございます。
年末年始は休みなくバイトしてました。
年またいで9連勤。
それがやっと終ってやれやれです。
正月は年間通して屈指の繁忙期ですしね。
バイトしてるカフェでは
コーヒーを1杯1杯注文うけるたびに
ハンドドリップしてるんですけど、
正月だけで1000杯くらいたてたかもしれません。
忙しいのに人数が足りないときは
ひとりでコーヒーたてながらフードも同時に
作らないといけなかったりして、
ばたばたしてるうちに集中力が研ぎ澄まされてきて
忙しさのピークが去って店がおちついたときには
加速した意識が肉体を置き去りにしてるような
ちぐはぐな感じになって顔がぴくぴくしました。
まあ言っても追加注文もなく
料理も簡単なものしか扱ってないカフェの忙しさですから、
たかがしれてるのかも知れませんが。
でも次の休日にわくわくする心境を久々に
あじわいました。
やっと連勤が終った日の夜は、
自分へのごほうびとして、
安くてうまい定食屋でミックスとじ定食を
食べるわけですけどこれがいつにも増してうまい。
おかわり自由のごはん、3杯もおかわりしちゃいましたよ^^;

なんか働いてる人の
ものすごく当たり前のことしか書いてないですね。

バイト先にちょっと気になる女性がいて、
まあ既婚者で年令ひとまわり上なんですけど、
もと書店で働いてたらしいこともあって
漫画けっこう読む方で、
会話の流れで「自虐の詩」が有名な業田良家の漫画を
貸してもらいました。
気になる女性からモノを貸してもらえるなんて!
しかもけっこうカルト的な評判の高い(気がする)
このチョイス。
すごくうれしかった。
ぼくもなんかお返ししなければと思い、
手持ちの漫画を何か貸そうと考えるんですけど、
ここで何を選ぶかっていうのは
ぼく自身のセンスと相手が何を求めてるかっていう
理解の深さを問われるところなので、
かなり悩みます。
ぼくはただでさえクチべたで普段の会話の中では
あまり自己主張ができてないと思うので、
ここで選ぶ漫画にそれを託すという意味もある。
気になる女性マチコさん(仮名)が貸してくれた漫画は、
旧型恋人ロボットと人間の主人公とその仲間たちの
カルチャーギャップをほのぼの描いた
近未来ギャグ漫画だと思ったら、
主人公たちが日常を過ごす平和な街のすぐ近くに、
人が単なる使い捨ての労働力や商品でしかない扱いを受ける
スラムがあったりする。
そこの場所では疫病が蔓延していて、
血液や体の一部を売って生活する人がいて、
奪い合い、騙し合いの連鎖がうずまく
まさに荒廃と悪徳の巣。
主人公と恋人ロボットの、
友達の青年が家族でそのスラムに
住まなければならなくなってから
物語は急展開を見せる――
みたいな内容です。
すごく社会派で格差社会の根底にある影を
見据えた問題作です。
それを受けてぼくが貸すことにした漫画は、
「茄子」。
日常を漫画的表現のフィルターを介さないで
できるだけ現実に目にする雰囲気や耳にするような言葉で
活写してるって漫画だと思うので
これにしました。
コマの区切りや読む方向に対するキャラの立ち位置、
文字表現でわかりやすい言葉のチョイスとか、
そういう漫画の「枠」を、踏襲してるんでしょうけど
それを感じさせないひろがりのある漫画。
個人的にすごく好きな雰囲気の漫画だし。
なんかテレビ番組の「探偵ナイトスクープ」みたいな、
普通の有名でもなんでもない人の話なのに
そこにいろんな人間模様があり、
ありえないような驚きの展開があったりするから
おもしろい、っていうような。
まあごく個人的な印象ですけど、もちろん。
既婚者であるマチコさんは年始は連休とってて
ぼくが貸した「茄子」は年末に貸したんですけど
まだ感想聞けてません。
でもぼくが貸したとき
「好みの絵やわ、おもしろそう!」
だって。
ちょっと心の中で「よしっ!」と思いましたけど、
ぼく今24歳なんですけど彼女できたことがなく
相手既婚者っていうこんな芽のない淡い想いを
楽しんでる場合じゃねえーー
ともけっこう思う。
今年もよろしくおねがいします。