「バクマン。」

バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
大場 つぐみ 小畑健

おもしろいです。
おもしろい要素ぜんぶ揃ってる。
努力・友情・勝利。
恋愛。
共感・興味。
自分もそこに行けるかもという高揚感。
何かしなきゃという焦燥感。
読んでて感情がざぶざぶ揺れます。

おもしろい作品って
観る人の認識とか価値観ていうストライクゾーンの
ギリギリいっぱいのストライクを突いた作品だと思います。
なんとなくは知ってるけど詳しくは知らないとか、
興味あるけどちゃんと見たり考えたりしたことないこととか、
観る人のそういう認識の外縁ギリギリをうまく突いて
興味を誘導する作品。
おもしろいって感じるものには必ず、
ギャップの要素が含まれてると思うんですけど、
それってギャップのもととなる2点間を
認識が急速で移動するときに生じる
気持の摩擦熱みたいなのが感情に波紋を起こして
「おもしろい」ってなるのではないかと。
おもしろい作品は、なんというか、
ストライクゾーンギリギリいっぱいの、
バッターの体勢的にまともに打てないのに、
つい打てるような気がしてバットを出してしまうというか、
そういう、遠いけど行ってみようと思えるような、
近すぎても新鮮な興味わかないし
遠すぎると面倒になってしまうとか、
そんな絶妙な距離感の作品??

ちなみにこの漫画は原作:大場つぐみ、作画:小畑健という、
DEATH NOTE」のコンビの最新作なんですけど、
バクマン。」の単行本に大場つぐみのネームが載ってます。
そのネームの絵を見て、
え、まじで? と思いました。
それでネットでちょっと調べてみたら、
ほんとにそんなことになってるの??
と思いました。
有名な都市伝説なんでしょうか。
ぼくは全然知らなかったのでかなり驚きました。
でもひろしも好きです。
ていうかファンで影響受けただけでは。

まあとにかく「バクマン。」おもしろいです。
なんか始めたくなる漫画はいい漫画。