刃霧られたＲ－１

ノート

お笑い界のドラクエＩ、
「Ｒ－１ぐらんぷり2009」が熱狂のうちに幕を閉じましたね。
今回は一番優勝してほしい人が優勝してくれて、
ほんとうれしい。

以下偏った視点による感想。
（結果をまだ知りたくない人は
こんなブログみてないで確定申告しているがいいです）

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さっそくですが優勝は、
大阪吉本の若手芸人、中山功太でした。

出場者はそれぞれ、
コント、漫談、ダンス、フリップ芸（絵や文字を使ったネタ）とか
多彩なネタで勝負してきてて、
でも優勝者の中山功太のネタは、
ステージ中央で「あるあるネタ」を言っていくのみという
シンプルなもの。
小細工なしの基本形で勝ったっていうところに、
ネタの洗練ぐあいが伺えます。

以前このブログにも書いてましたが
この人の感性のシャープさはちょっとものすごい。
今回のネタでもそうですし、
大喜利イベントでの回答でもそうですけど、
いつもものすごいピンポイントを狙ってる感じがします。
ピンポイントっていっても別に
特定の客層を狙ってるとかではなくて、
ここを突かれたら笑ってしまうっていうツボを
他の部位に一切触れないように突いてる感じです。
あの、あれです。飛影が刃霧要を刺したときの感じです。
ネタの勢いや破壊力じゃなくて、
狙いの鋭さ、観客の感性に当てる位置のみで
群雄割拠のＲ－１を制してしまったっていうのが、
観ていて鳥肌たちました。
ライブとかも観にいったりする好きな芸人さんですし、
本当にうれしかった。

他の出場者の感想も。
夙川アトム。
ギロッポン（六本木）とか、
イーヒー（火）とかいう業界用語コントで参戦。
生放送でテロップでないので何いってるのかわからなかった。
ぼくはパナ見はビッキーで
そこではチキンローオモ目で豚玉だったんですが、
ビッキーはむしろ便秘ってるのが逆にテトラミノってる
フィーリングになるのでワク自体のキークーで
こすっちょテーマーしてたんでしょうね。
岸 学。
「２４《トゥエンティフォー》」のジャック・バウアーの
モノマネでコント。
「２４」観てない人がみたら、
うぐいす色のシャツ着た
やたら図々しいピンチ顔の中年くらいにしか
見えないんでしょうか。
「２４」観てるとおもしろい。
バカリズム。
日本地図の都道府県をいろんな持ち方してみるっていうネタ。
この人も感性のみで勝負してる感じがします。
ぼくも小学生のころ日本地図みて、
日本海側のぎざぎざした形が
スーパーマリオのステージだったらとか想像して
遊んでました。
鳥居みゆき。
中華屋でコックリさんやる女性のコント。
ぼくはコックリさんを知ったのは
少年ジャンプコミックスの
「地獄先生ぬ～べ～」だったのですが、
「ぬ～べ～」といえばお色気シーンで
モザイクの代わりに
ジャンプのシンボルの海賊マークを使う漫画として
有名ですね。
海賊＝お色気。
これ以降海賊マークは「PLAY BOY」誌のうさぎマークのように
色を連想させるマークとなり、
海賊を題材にした成人向け二次創作同人が氾濫する現状を
作り出したのでした。
海賊王を目指す少年が活躍する漫画は関係有りません。
サイクロンＺ。
シチュエーションダンス。
客いじりがクールすぎた。
あべこうじ。
キャッチコピーどうりちょっとウザい。
でも流暢、おもしろいです。
舞台でっていうより、
信号待ちのとき斜め後ろで喋ってる人として
遭遇したいですね。
夜更かしの会の人。
好きな本を紹介して笑ってもらおうとするネタ。
紹介のざっくり具合がおもしろいです。
余談ですがこのブログ書きながらかたわらに置いてる
コップのふちに乾いた刻みネギがくっついてました。
ＣＯＷＣＯＷ・山田。
フリップ芸。
主役はフリップでありフリップに描かれた字や絵なのに、
それを駆使する山田が
そばかす顔のテニスのボールボーイのキャラに扮してる
っていうやかましさが好きです。
まあテニスのスコアボードをめくっていく
というスタイルなので辻褄はあってるんですけど、
やっぱりやかましいです。それがいいです。

「Ｒ－１ぐらんぷり2009」楽しかったです。
観ながら食べた鍋がおいしかったですし。