秋田禎信BOX

秋田禎信BOX_l


はじめてTVで「エヴァンゲリオン」を観たのが
10年前の14歳のころ。
内容的に、まさに、どんぴしゃ。
そのとき受けた衝撃はかなりのもので、毎夜、
頭の中でいろんなゲリオンがぐるぐるめぐって
全然寝らんなかった。いや、あまり寝られなかった。

でもぼくはエヴァ世代かというとそうでなく、
魔術士オーフェン」世代です。
10年前うまれてはじめて自分で買った小説が「オーフェン」で、
以来、すっかりいかれてしまった。

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オーフェン」は革新的な小説です。
魔術士がいて人が手からエネルギー波を放ったりする
ファンタジーな舞台ながら、
聖書やら量子力学やらを骨子にした設定による
リアリティあふれる世界。
魔術使いの主人公の必殺技は、肝臓への抜き手で、
もし魔術が実在したら白兵戦はどうなるのかが
やけに真剣に考えられたバトルアクション。
視界の範囲を一瞬で焦土にできる超強い巨大狼と
ガチンコしようとするくせに、
訓練された人間より野犬のほうが戦闘力が上だ、
とか言う主人公。
まあ、今でもずっとハマってるんですけど、
長編20巻、短編集13巻をもって
6年前に完結しました。

でも今度、その後日談の書き下ろし小説が
書籍化するんですって。
これは、めちゃくちゃ嬉しい。
もう、一度完全に終わった物語の、
しかも、フラグ大回収して大団円になって、
世界の情勢が激変して……っていう終わり方で、
もう明らかに、この物語がかたられるのはここまで、
っていう感じだったのに!
例えるなら、「FF7」の後日談「アドベンドチルドレン」が
発表されたときのような興奮です。
(↑フタあけたらアレでしたが)
さらに例えるなら、もし「幽遊白書」が、今更、
第2部とか言って連載開始することになったら……っていうような、
困惑も混じったワクワク感です。

この、「オーフェン」後日談収録の書籍というのは、
まあ内容は上のリンク先に詳しいんですけど、
過去の作品のファンに対して需要が特化してるものですから、
完全受注生産で、予約購入のみっていう形式をとってます。

オーフェン」を知ってる人も知らない人も、
小説でも漫画でも冒険活劇が好きなら、
購入してみるのもアリです。
なんかのきっかけでこの作者や作品のファンになってから、
後悔したって遅いですからね。
値段も定価7350円とお手頃ですしね。大人ですから。