就活in京都

京都に行った。

就活のためだ。

京都いいなあ。

はんなりしている。

繁華街もはんなりしているし、

ちょっとはずれた路地裏もはんなりなら、

京阪沿線の各駅もはんなりしてる。

だから京都リスペクト。

それだけのはんなり値を広範囲にわたって

維持しているということは

どこかで苦労してるはずで、

いわば全身疲労困憊なのに

気力だけで外向きのスマイルを保っているじょうたい。

ぼくら京都以外の人間が

京都をみているとき、絶対に彼らと彼の街は、

京都スマイルを崩さない。

つまり京都人でないぼくらが

京都の仮面の下を観測することは不可能といえる。

だから実質、

京都の仮面も、その下の汗みずくで血みどろの素顔なんていうのも

存在しないともいえる。

確認できないんだから、もうそれは無いのといっしょ。

仮面なんてない。京都は京都。

そう周りに思わせるのは彼らの

凄まじいまでのプライドの高さゆえだ。

プライドばっかり高いやつは

きらわれやすいし、やな感じだけど、

それが絶対曲げないと命をかけて誓ったプライドならば、

ぼくはこころから尊敬する。

就活で京都に行って、

京都の会社の選考にエントリーした。

結果は不合格。書類で落ちた。

おたかくとまってらっしゃるなあっ……!