「力」は「ぢから」と読みたい

バイトを今月いっぱいで辞めて、

本格的に就職活動をしはじめて、

履歴書書きまくって、

面接受けまくる。

手にはペンダコできたし、

リクルート用の革靴は

だいぶ底が減った。

冬とはいっても、

面接に遅れないように

急ぎ足で歩いていると

汗はかくので、

シャツの襟も少し黄ばんできた。

目は悪くないけど

第一印象いいらしいということで

伊達メガネをかけてるんだけど、

かけすぎて、

鼻の頭に乗る部分がもう

水たまりに張った氷のように薄い。

速足で歩く風圧で

ちょっと撫で肩になったと思う。

そのかわりに空力性能向上のためか

後頭部がちょっと伸びた。

面接で話す、志望動機、自己PRとかの

テンプレートは考えなくても言えるくらいに

身に染み込んでいて、

面接中のどんな話題からでも、

たとえ好きなおでんの具材や

好きなAKB48のメンバーの話題からでも

「~なので御社を志望しました」

「~なので御社に貢献できると思います」

というふうにつなげることができる。

就職活動は既にぼくにとって、

頭を使わなければいけない類の行為ではなくなっている。

ルーティンワークというほどには

流れ作業化していなくて、

どちらかというと、

友人との会話のような

気軽さと楽しさと創造性のある行為なのだ。

そうして、ぼくの就活力はもうそろそろ

次の次元へと突入しようとしている。

まだ感じ得ぬ強大な就活力を

その身にまとう快感と超越感に対して、

ぼくは自分を制御できるだろうか?

と、

そういう不安とワクワクの混じり合った

高揚感に浸っているときに、

内定が決まった。

あともう少しで未曾有の悦楽を

その身に感じることができていたのに……

と少し残念に思いながらも、

ぼくは手段と目的を取り違えてしまうほど

愚かではないので、

素直に内定を喜び、

晴れて、

企業という巨大なパワーソースから

直接オーラの供給を受けることができる

選ばれた人間、

正社員となることができた。

現実には、

ひとり暮らしだしそうなる前に

貯金が尽きてしまうと思ったので、

やっぱりバイト辞めるの辞めにしました。

シフト減らして就職決まるまで続行!

この選択に、

バイト先の人達は

「その方が絶対いいって!」

と言ってくれ、ほっとした。

↓ 拍手返事 '11

いつも拍手ありがとうございます!

ひとつひとつの拍手が

ひとつひとつのコメントが

ぼくの血肉となって

今日も膝とかいたいです!

bookmanさん

おお!『SEVEN IDIOTS』お持ちだったんですね。

あのどんどん雰囲気が変わっていく感じ

たまらないですよね。

ぼくも最近、再生しまくりです。

趣味合いそうですねえ^^

改めて、

皆さん今年もよろしくお願いいたします!