醤油とすだちだけでちゅるんといけそうだぞLAMY noto(ライトグレー)

あまり知られていないが、

「手」というデバイスがある。

人間は皆もっているデバイスだ。

手。

それを使えばいろんなことが出来る。

モノに触れて質感や温度を確認したり、

モノを持ったり、

つかんで運んだりできる。

指と呼ばれる5本の節枝の動きを組み合わせて、

実に様々なことができるのだ。

手を用いた作業の中でも

技巧の極致といわれているのが、

筆記と呼ばれる作業である。

手のひらに収まるほどの小さなの先端を

指で支持し、

棒の先端部を紙に当ててスライドさせることで、

文字を描画できる。

指より小さな字も書けるし、

複雑な字も書ける。

この技術を発展させればなんと絵も描くことができる。

とにかく筆記というのは

とんでもなく高度で精密な作業であるということだ。

筆記に使う棒は、

まあ何でも良いといえば良いのだけど、

作業が超精密であるが故、

適した形の棒というのものまた、

求められていたりする。

この便利な筆記という作業は、

さまざまな分野で行われていて、

それを仕事にして

四六時中筆記してるなんて人もいるので、

やっぱり適当な棒じゃあ、

長時間の作業には支障がでてきたりもする。

なので適当ではない棒が生み出されるわけだが、

それを「ペン」という。

書けるだけの棒と違い、

ペンには、

持ちやすさ、書きやすさ、疲れにくさといった、

要点が存在する。

重要とされるポイントがいくつもあれば、

それを兼ね備えた最高の形というのが

みえてくるので、

ペンの開発者たちは

それぞれの目標とする最高の形を

作りだすために努力する。

そうしてただの書ける棒は、

道具として、ペンとして、

洗練されていく。

手がそれを使って書く道具――

あるいは、

それを持てばたちまち手が自ずと

書くという行動に誘導される道具――

書くための道具、

書くためでしかない道具、

書くこと以外に使えない道具、

持ったとたんに書くという使途を手に理解させる道具。

ペンという道具の形、そして手。

インクや鉛筆芯の質も重要だけど、

それはペンと紙の関係であって、

手との関係ではないので置いときます。

書くと言う作業を行おうとする手に

最適化されたペン。

そこに見た目のデザイン性は

必要ない。

ただ“妨げない”デザイン、

“無駄のない”デザインであれば、

自然と見た目にも美しいデザインには

なっているのだろう。

まあ、

見た目かっちょいいことはぜったい大事だけど。

ひとつの用途に特化したペンの行く先は、

なんだかもはや

ペンに見えないものだったりもするだろう。

一般的なペンの形は、

書くという一点だけではなく、

多機能ペンなら複数ペン軸をおさめる

機構と空間をとるためのデザインが必要になる。

ポケットに挟んですぐ取り出せるのが便利であれば、

クリップもいるだろう。

道具のデザインには別の要素もからむ。

こういう、

書くことそれ自体とは少しずれるけど

“あれば便利”という要素が、

ペンの一般的なデザインを画一化する。

なので逆に、

一般的な“あれば便利”な要素に目もくれず、

ただシンプルに純粋に、

書くという用途だけを突き詰めると、

一般的なのとは似ても似つかないものが

出来上がるんじゃないだろうか。

LAMY noto ライトグレー 2

このLAMY notoというペンはそういうペンだと思う

ということを買う前に書いてたら

辛抱たまらなくなったので、

買いました。

LAMY noto ライトグレー 3

LAMYはドイツのブランドだけど、

このペンは日本人デザイナー・深澤直人によるプロダクト。

ここまでシンプルなのに、

和の雰囲気をたしかに感じさせるのはさすがすぎます。

ブラック&シルバーカラーだともっと顕著なんですけどね。

しかし色によってまるで印象が違うのもおもしろい。

同じデザインなのに、

かたやカジュアルなおしゃれ文具、

かたや書斎で手紙をしたためるこだわりの文具。

購入したライトグレーは、

一番フラットな印象だったので選びましたが、

今は、

骨を加工して作った武器、もしくは、

生のままいける小魚みたいだなあと思っています。

かわいいやつですよ。

LAMY noto ライトグレー 1

◆ はくしゅへんじ!

拍手いつもありがとうございます!

必須アミノ酸が補給されていく心地です!

>斉所さん

散歩でも普段乗りの自転車でも、

目的地のない単なる歩く・走るは

楽しいですね。

そんな場合じゃないとというときにあえて、

サンポリング!